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犬を連れてタイへ入った記録|検疫・費用・当日の流れ

公開 最終更新
大坪 航

大坪 航Cross Shore合同会社 代表

この記事は、私自身が実際にやったことと、実際に払った金額をもとに書いています。

犬1匹を日本からタイへ連れて行った費用の内訳。病院まわり5〜6万円、犬の搭乗料25,000円、クレート14,000円。ほかにタイ入国時の500バーツと金額不明の税金。

先に書いておきます。ここに書くのは、2026年5月に、我が家の犬1匹を日本からタイへ連れて行ったときの記録です。制度や要件の解釈はしません。ペットの検疫は国と時期で変わりますし、ぼくは専門家ではありません。判断が要ることは、日本の動物検疫所、タイの動物検疫当局、そして利用する航空会社へ、必ずご自身で確認してください。

この記事で分かること

  • 準備をいつ始めたか。なぜその時期からなのか
  • 病院と検疫で、実際に何をしたか
  • 出国当日と到着日に、どこで何が起きたか
  • いくらかかったか。そのうち、どれが確かでどれが記憶なのか

前提:我が家の条件

  • 犬 1匹。ミニチュアシュナウザー、渡航した時点で10歳
  • 日本を出た日:2026年5月20日(羽田発の夜の便)
  • 行き先:タイ・バンコク(スワンナプーム)経由でチェンマイ
  • ぼくと犬がチェンマイに着いた日:2026年5月22日
  • 連れて行ったのはぼく。妻と娘は別の便

このサイトでは、娘が学校へ通い始めた5月21日を「移住日」としています。ぼくと犬がチェンマイに着いたのは、その翌日の5月22日です。

家族3人ぶんの準備より、犬1匹のほうが、はるかに重かったです。だいぶ重かった。以前の記事ではそう書いたところで金額を伏せました。手元の記録がそろっていなかったからです。この記事は、そろった範囲で、その続きを書きます。

結論:記憶ベースで約8.9万〜9.9万円+500バーツ+金額不明の税金

記憶ベース

病院まわりが約5〜6万円、飛行機の搭乗料が約25,000円、クレートが約14,000円。足すと約8.9万〜9.9万円です。ただし、この3つは領収書と突き合わせておらず、記憶をたどった金額です。これとは別に、日本側の検疫申請は無料で、タイ到着時に500バーツと、金額を記録していない税金を払っています。

この数字には、確かさの差があります。日本側の検疫が無料だったことと、タイ到着時に500バーツを払ったことは、手続きとして確かです。一方で病院・搭乗料・クレートの3つは、領収書と突き合わせていません。入国の税金にいたっては、額の記録そのものが残っていません。総額を1つの数字で言い切れないのは、そのためです。

準備は、渡航の3〜4か月前から始まった

動き出したのは1月です。出たのが5月なので、およそ4か月前、ということになります。早いと思われるかもしれませんが、早くする理由がありました。

かかりつけ医から、今回受けるワクチンは前回の接種から1か月空ける必要があると説明されました。打つ本数と間隔から逆に数えると、出発日から3〜4か月は、自動的にさかのぼります。ここを縮める方法は、我が家の場合はありませんでした。

かかりつけの病院でやったこと

  • マイクロチップの番号確認 … 無料(買ったときに入っていて、番号の書類も残っていました)
  • 健康診断(老犬プラン・血液検査込み)とフィラリアなどの飲み薬 … 約3〜4万円
  • 12種混合ワクチン … 約1.2〜1.5万円
  • 狂犬病ワクチン … 約3,000円
  • 輸出用の日本語の健康診断書 … 約3,000円

合わせて、5〜6万円でした。我が家の犬は10歳だったので、健康診断は老犬向けのプランになっています。

⚠️ ここでつまずきました。タイ側から、途中で「英語版の診断書を出してほしい」と言われました。英語版は先生に作ってもらう必要があります。日本語の診断書だけそろえて安心していると、後ろが詰まります。

予約と申請には、順番がある

我が家は、次の順番で進めました。

  1. まず、人の航空券をJALで予約する
  2. そのフライトに、犬の搭乗を予約する(約25,000円)
  3. 日本の動物検疫所に連絡する
  4. NACCSという輸出入申請のネットシステムに登録して、検疫の予約を取る(無料)

犬の搭乗は、便が決まらないと押さえられません。だから、人の便が先になります。知人にJALを勧められたので、ぼくと犬はJALにしました。妻と娘は別のタイ航空便で、スワンナプームにはぼくより約1時間早く着いていました。

手続きそのもので、窓口に怒られるようなことはありませんでした。大変なのは中身ではなく、申請書類が全部そろっているかどうかです。日本側もタイ側も、とにかく紙が多い。

クレートは、運べる最大サイズにした

楽天で買って、約14,000円でした。クレートのサイズや仕様は、便や機材によって条件が変わります。購入前に、航空会社への確認が要ります。ぼくが当時重視したのは、犬が動ける範囲で大きいことと、キャスターが付いていることでした。空港のなかを人が押して動かすので、車輪の有無で当日の負担がまるで変わります。

JALの現在の案内では、車輪は固定または取り外しができることが条件です。

出国当日:検疫は空港ではなく、その手前だった

検疫を受けたのは、羽田の第3ターミナルのそばにある、別の施設でした。予約は14時20分からでした。駐車場が目の前にあって、無料です。

やったことは、個室で書類を出して、マイクロチップの番号を確認してもらうこと。ほぼ、それだけでした。最後にクレートへ貼るシールをもらって終わりです。14時30分ごろには外に出ていました。

便は夜中でした。時間がかなり余ったので、公園で犬と娘を遊ばせて、風呂に入ってから、空港へ向かっています。娘は昼に動かないと夜に寝ないので、これは結果的に良かったです。

チェックインは、セルフ機もウェブも使えません。犬を連れているとカウンターに並ぶことになります。預けるときにJALの方がお別れの時間を取ってくれました。

機内で何かできることは、ほとんどない

睡眠薬は、病院として出していないと言われました。代わりに勧められたのが、気持ちを落ち着かせるサプリでした。搭乗の1週間前から飲ませて、着いてからも1週間続けました。結果として、便も出ていましたし、下痢もせず元気でした。

貨物室は標高2,000メートル相当の気圧になると聞いていて、耳と心臓が心配でした。できたのは、2つだけです。お気に入りのぬいぐるみを一緒に入れたことと、水の容器を外側から結束バンドで固定したことでした。

タイ到着:普通の荷物受取所には出てこない

スワンナプームで犬が出てくるのは、通常のターンテーブルではなく、「大型手荷物」のカウンターです。ここを知らないと、出てこない荷物を待ち続けることになります。

クレートには封印がされていました。これは自分で外さず、外す前に検疫所へ行きます。そこで書類とマイクロチップを確認してもらい、2026年5月の時点で500バーツを払いました。そのあとで、入国の税金を別に払っています。

いちばんの誤算は、空の上ではなく地上で起きた

バンコクからチェンマイへは、乗り継ぎの便に乗せるつもりでした。ところが、乗せられませんでした。機材の都合で、犬を積めないと言われたからです。

結果として、バンコクからチェンマイまで約800キロを、レンタカーで2日かけて走りました。チェンマイに着いたのは、5月22日です。1泊目は、ピッサヌロークです。Airbnbで一戸建てを取って、約7,000円でした。疲れ果てて、その日の夕飯はBig Cの肉まんです。タイ料理ですらありませんでした。

その夜、宿の周りで犬を散歩させたのですが、これが、とにかく怖かった。タイは放し飼いの犬が多く、飼い犬か野犬かの区別がつきません。この感覚は、着いた初日にいきなり突きつけられました。

もうひとつ。高速道路の料金所で、3回ほどパニックになっています。教訓は、単純です。バンコクを車で出るなら、現金を手に持っておくこと。

着いてから分かったこと

  • 家を選ぶとき、いちばん優先したのは間取りではなく、道路にいきなり出ない塀のある庭でした
  • ペット可の物件は、選択肢が減って家賃が上がりがちです
  • 動物病院はGoogleマップで探しました。日本語の情報はほとんどなく、判断材料はレビューだけです
  • 暑さは、思っていたほど悪くありません。日本の夏のほうが、犬にはよほど辛そうでした

チェンマイでの暮らしと家の決め方は、別の記事にまとめています。

チェンマイ移住を子連れでした記録|娘5歳と犬1匹で移って3か月

タイ移住を家族3人と犬1匹でした記録|払っている額と決めた順番

確認していないこと

  • 病院・搭乗料・クレートの金額は、領収書と突き合わせていません。記憶をたどって書いています
  • タイ入国時に払った税金の額が、記録に残っていません
  • 血液検査は老犬プランの健康診断に含まれていました。狂犬病の抗体価検査を別に受けたかどうかは、手元の記録では分かりません
  • この記事は、タイへ入るときの記録です。犬を日本へ戻すための条件は扱っていません。日本へ再入国する可能性があるなら、抗体価検査や待機期間を含めて、動物検疫所へ早めに確認してください
  • 要件は国と時期で変わります。この記事の手順を、いまの要件として使わないでください

書けることが増えたら足していきます。いま書けないことを、書けたことにはしません。誤りに気づかれた方は、ご連絡ください。訂正します。

最新の確認先

この記事は2026年5月の記録です。いまの要件は、こちらでご確認ください。

更新履歴

  • 2026年8月31日:公開
大坪 航

大坪 航Cross Shore合同会社 代表

大手の印刷会社に18年在籍し、プレミアム商品の企画と生産管理に従事。仕事で30か国以上を訪問しました。2025年10月にCross Shore合同会社を設立、2026年4月に退職。2026年5月21日、妻・娘(4歳)・犬とともにチェンマイへ移り、鎌倉との二拠点生活を始めました。