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タイ移住を家族3人と犬1匹でした記録|払っている額と決めた順番

公開 最終更新
大坪 航

大坪 航Cross Shore合同会社 代表

この記事は、私自身が実際にやったことと、実際に払った金額をもとに書いています。

チェンマイの家の、塀で囲まれた庭。庭の先がすぐ道路になっていない

2026年5月21日に、家族3人と犬1匹でタイのチェンマイへ移りました。その1か月前に、18年勤めた会社を辞めています。

移る前、タイ移住について検索していたときに、ぼくがいちばん知りたかったのは「で、うちの家族構成だと月にいくらかかるのか」でした。ところが出てくるのは、一人暮らしの方の記録か、定年後のご夫婦の記録がほとんどで、4歳の子どもと犬を連れた家族が実際に払っている額は、ぼくが探した範囲では見つけられませんでした。

ないなら、自分の分を書くしかない。そう思って書いたのが、この記事です。

先に書いておきます。ここに出す数字は、我が家がこの条件で払っている額であって、家族構成もビザも住む場所も変われば金額は変わります。制度や手続きの解釈はしません。ぼくは専門家ではないので、判断が要ることについては、ご自身で窓口や専門家に確認してください。

この記事で分かること

  • 家族3人と犬1匹で、チェンマイでの生活に月いくらかかっているか
  • 移る日を、何を並べて決めたか
  • 先に決めたことと、後回しにしたこと
  • 3か月たって、うまくいっていないこと

前提:我が家の条件

  • ぼく 41歳(今年42歳)/妻 41歳/娘 5歳(移った時点で4歳)
  • 犬 1匹
  • 住まい:タイ・チェンマイ
  • 移った日:2026年5月21日(この記事の時点で、移って3か月)
  • ぼくの退職:2026年4月(18年勤めた会社を退職)
  • 金額の確認日:2026年8月19日

⚠️ 数字はすべて、この条件に固有のものです。一般則としては読まないでください。

結論:チェンマイでの生活は月33万〜35万円ほど

住居と食費と車と学校と通信、それに犬まわりを足していくと、月33万〜35万円あたりに収まっています。ただし、この中には請求書で確認できている項目と、まだ概算のままの項目が混ざっていて、混ざっていること自体を隠さずに書きます。

タイ移住の生活費というと「日本の3分の1」のような言い方をよく見かけますが、少なくとも我が家では、そうはなっていません。家族3人ぶんの住居と学校と車が要る以上、一人暮らしの記録をそのまま自分に当てはめることはできませんでした。必要な額に、大きな差がありました。

項目ごとの内訳は、長くなるので別の記事に分けています。

タイ移住の生活費は月33万〜35万円ほど|家族3人と犬1匹の確認額と概算

⚠️ 日本側にも毎月かかっているお金がありますが、書き方をまだ決めきれていないので、この記事には入れていません。

「タイ移住」で調べても、出てこなかったこと

移る前の半年ほど、ぼくは「タイ移住」で出てくる記事をひととおり読みました。ぼくが探せた範囲では、ですが。役に立った記事はたくさんありましたが、我が家の条件に当てはめようとしたときに、どうしても埋まらない穴が4つありました。

  • 家族3人ぶんの、住居と学校と車を含んだ月額
  • 犬を連れて移る場合に、住む場所の条件がどう変わるか
  • 子どもの学校が始まる時期と、退職日を、どうすり合わせるか
  • 日本からお金を送る手数料が、送るたびに変わること

どれも、書き手の条件が違えば書けないことばかりなので、載っていないのは当然だと思います。ただ、読んでいる側からすると、「自分と同じ形の家族が、実際にいくら払ったか」を見つけられないのは、けっこう不安でした。

だから、ここには我が家の条件と金額を、条件つきのまま置いておきます。同じ条件の方の不安を1つでも減らせるなら、それでいいと思っています。

なぜタイだったのか

正直に書くと、タイが最初からの第一希望だったわけではありません。出発点は、妻が言い出した親子留学でした。

最初に考えていたのはセブ島でした

はじめに候補に挙がっていたのは、フィリピンのセブ島でした。英語が通じることが、いちばんの理由です。娘のことを考えていました。

ただ、調べていくうちに、我が家の条件ではビザの取得が難しい、という結論になって、そこで一度止まりました。⚠️ 制度の中身についてはここでは書きません。ぼくが専門家ではないのと、条件は人によって変わるからです。

行き先をあらためて探しているときに、ためしに ChatGPT に相談してみました。そこで、タイに DTV というビザがあることを知ります。正直、それまでタイという選択肢は頭にありませんでした。

⚠️ ビザの要件と手続きについては、この記事では扱いません。手元の記録がそろってから、別に書きます。

そこから、条件を4つに絞った

タイという選択肢が出てきたところで、行き先の条件を、あらためて並べ直しました。残ったのが次の4つです。

  • 日本から近いこと
  • 犬を連れて入れること
  • 子どもの学校に選択肢があること
  • 生活費が、行く前にある程度読めること

1つ目は、日本に戻る用事が年に何回かあるからです。我が家は年10往復ほど日本と行き来する計画で動いているので、片道の時間と航空券代が継続的にかかります。2つ目は、犬がいる時点で外せません。ここは交渉の余地なしです。3つ目は、娘の年齢を考えると、合わなかったときに移れる先があるかどうかが大事だったからです。

そして4つ目が、いちばん時間を使ったところでした。行ってみないと分からない、で片づけてしまうと、会社を辞めた後の家計がまるごと読めなくなってしまうからです。ここだけは妥協しませんでした。この4つを全部満たす場所を探していったら、チェンマイに落ちました。

タイ移住の記事は、ビザや物価の話から始まるものが多いと思います。我が家はその順番が逆で、「娘がどこで育つか」を先に決めて、制度の話は後から追いかけました。順番としては効率が悪いかもしれませんが、辞める理由が子どもの側にあったので、こうなりました。

40代で会社を辞めた理由

会社を辞めた理由は、お金ではありません。定年した日の自分を想像したときに、怖くなった。それが出発点で、収入への不安があって動いたわけではありませんでした。

長くなるので、そこだけを書いた記事があります。

定年した日の自分を想像したら、怖かった|41歳、18年勤めた会社を辞めて家族で日本を出た

移る日は、3つの予定が重なるところに決めた

5月21日という日付は、なんとなく決めたわけではなくて、次の3つを並べて逆算したものです。

  • 娘の学校が始まる時期
  • ぼくと妻の、前職の退職日
  • 妻の運転免許証の更新日

3つ目に免許の更新が入っているところが、たぶん我が家らしいところだと思います。日本を離れる前に済ませておかないと、あとで面倒になるのが分かっていたので、これも同じ天秤に載せました。移住の日取りは、制度の都合ではなく、こういう生活の予定のほうで決まりました。

起点になったのは、娘の学校です。5月に始まる予定だったので、そこから移る日を逆算しています。入学の時期と、実際に通い始めた時期にはずれがあって、これは我が家の移動の都合によるものです。

⚠️ 学校の名前は書きません。娘の顔と名前も、この記事には出さない方針です。

先に決めたのは、保険とお金の動かし方

移る前に決めきったことは、そんなに多くありません。優先したのは、次の2つだけです。

保険は、家族のなかで分けた

妻と娘は、SafetyWing という海外向けの保険に入っています。

実額

2026年8月17日に加入しました。初回の請求は US$102.76 で、28日間の補償です。28日ごとの自動更新になっています。(契約者は妻、娘も加入/2026年8月17日時点)

ぼく自身は、いまのところ入っていません。ここは家族のなかで、あえて扱いを分けています。同じにしなかった理由は自分の判断なので、他の方に勧められるものではありません。

お金を送る手数料は、いつも同じではなかった

日本の口座からタイへは、Wise を使っています。ここで意外だったのが、同じ額を送っても、見積もりに出る手数料がいつも同じではなかったことです。

実額

2026年8月8日に、日本円10万円をタイバーツへ送ったときの手数料は931円でした。10日後の8月18日に、同じ10万円で見積もりを取ると1,333円です。2つの時点で、402円の差がありました。⚠️ 一方は実際の送金、もう一方は見積もりなので、「値上がりした」とは書きません。

支払い方法によっても差が出たので、金額別と支払い方法別に並べた記事を書きました。

Wiseの手数料は高い?10万円を支払い方法別に比較した実測

犬を連れて行くのが、いちばん重かった

準備の手間でいうと、家族3人ぶんより犬1匹のほうが重かったです。だいぶ重かった。飛行機はクレートに入っての移動で、そこに至るまでに決めることがいくつもありました。

チェンマイに着いてからも、犬を軸に決まったことがあります。住む家を選ぶときにいちばん優先したのは、間取りでも駅からの距離でもなくて、道路にいきなり出ない、塀のある庭があるかどうかでした。日本にいたころの散歩の感覚のまま犬を外に出せる家が、探してみると思っていたより少なかったからです。ここは完全に誤算でした。

⚠️ 検疫と輸送の手順と、かかった額は、別の記事にまとめました。公開は2026年8月31日です。金額のうち、病院・搭乗料・クレートは領収書と突き合わせていないので、記事のなかで書き分けています。

チェンマイでの家の決め方と、住んでみた3か月ぶんの実感は、別の記事にまとめました。

チェンマイ移住を子連れでした記録|娘5歳と犬1匹で移って3か月

3か月たって、うまくいっていないこと

きれいにまとめたくないので、うまくいっていないほうから書きます。数えると3つでした。

いちばん怖いのは収入です。会社を辞めたので、毎月決まって入ってくるお金がなくなりました。前職では本業のほかに不動産と株式からの収入もあったので、いきなりゼロになったわけではありませんが、それでも「今月いくら入るか」が読めない状態が続いていて、この不安だけは移る前に想像していたものより重かったです。正直、まだ慣れません。

ほかに、まだ片づいていないのがこのあたりです。

  • マネタイズが、まだ十分にはできていません
  • タイ側の生活費に、概算のままの項目が残っています
  • 日本側にかかっているお金は、書き方が決まっていません

書けることが増えたら足していきます。いま書けないことを、書けたことにはしません。

それでも、辞めてよかったと思っていること

これまでのぼくは、大きな苦労をしてきませんでした。会社の看板があって、毎月決まった給料が入ってきて、それで生活が回っていたからです。

いまは、うまくいかないことのほうが多いです。ただ、家族を巻き込んで実際にチャレンジしている状態そのものが、いまのぼくにとっては誇りになっています。娘に渡したかったのはお金ではなくて、こういう選び方が実際にできるという事実のほうでした。

まだ書けていないこと

  • ビザまわりの記録(手元の記録がそろっていません)
  • 学校にかかっている費用の内訳
  • 日本側にかかっているお金

この記事は、書けるようになった順に足していきます。更新した日付は、いちばん下に残します。誤りに気づかれた方は、ご連絡ください。訂正します。

更新履歴

  • 2026年8月20日:公開
  • 2026年8月29日:犬の検疫と輸送は別の記事にまとめたため、「まだ書けていないこと」から外しました
大坪 航

大坪 航Cross Shore合同会社 代表

大手の印刷会社に18年在籍し、プレミアム商品の企画と生産管理に従事。仕事で30か国以上を訪問しました。2025年10月にCross Shore合同会社を設立、2026年4月に退職。2026年5月21日、妻・娘(4歳)・犬とともにチェンマイへ移り、鎌倉との二拠点生活を始めました。